俳句

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平成27年7月

花守の印半纏花模様

かげろひの路面電車のカーブかな

親子とは似て非なるもの春の雷

楽屋出て若きほてりや木の芽風

かげろひや茅葺屋根の崩れをり


平成27年6月

目借時韓流ドラマ始まりぬ

朧月寄席はねて皆散り散りに

校長とハイタッチして卒業す

春ショール柩にそつと掛けられて

春風の吹き抜けていく母の部屋
 

平成27年5月

春光を求め改札出でにけり

外壁の足場解体日脚伸ぶ

立春の敷石の角濡れてをり

控室鬼も食みゐる追儺豆

寄席文字の空白の白凍返る
 

平成27年4月

廃校の長き廊下や軒氷柱

初芝居箸袋にも役者の名

初笑ひ花簪の揺れてをり

大手門固く閉ざされ寒に入る

獅子舞の神楽太鼓の路地に入る
 

平成27年3月

居酒屋の小さき電飾おでん煮る

地下鉄の出口で飾売つをり

雪卸し声掛け合うて老夫婦

スカイツリー冬青空を押し広げ

接続詞少なき文や冬ともし
 

平成27年2月

落葉して細き流れを止めにけり

大木のライトアップや神の留守

小春日におやつ分け合ふ媼かな

階にどつかと座る七五三

長椅子の落葉一枚払ひけり
 

平成27年1月

不揃ひの松茸を割く香りかな

秋鯖の塩塗られたる厚みかな

長き夜のサンドバックの鈍き音

茸とり熊睨みつけ追ひ払ふ

三味線の爪弾き聞こゆ夜長かな
 

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